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管理職アセスメント(私の履歴書ep4)

こんにちは。

モチベーション・マネジメントLAB所長です。

自己紹介のエピソード4は、アメリカから帰国後の3年間とその後の管理職への昇格に関してご紹介させて頂きます。

よろしくお願いいたします。

 

 

まさかの人事部

11月の中旬にアメリカから帰国し、精算処理やレポート作成に勤しんでいましたが、12月の初旬に次年度の配属先が決定しました。

その異動先はなんと「人事部」でした。

 

実は、アメリカ滞在中に会社の経営企画部担当の取締役が来米されて、現地で色々とお世話をさせて頂いたのですが、その際にその方から”それっぽいこと”を言われたので、てっきり経営企画部かと思っていたところ、まさかの人事部でした。

正直なところ、当時は人事部(のメンバー)が大嫌いで、労働組合の役員をしていたこともあり人事部にはいい思いを持っていなかったのですが、敵もさるもので「うるさい奴を取り込もう」という戦略だったのかもしれません(笑)

というわけで、帰国後の1年間は人事部のスタッフとして働くこととなりました。

ただ、なぜか特段に決まった業務が与えられたわけではなく、「遊軍」のような存在で、採用や人材育成の事務局を務める程度でした。

 

 

人事部を1年で中退

しかし、人事部での仕事にモチベーションは高まらず、とはいえ他にしたい仕事があるのかと問われればそうでもなかったのですが、その年の秋に異動の希望を出すことにしました。

物流企画課の仕事もTさんや僕の後任者がしっかりやってくれているし、他のどの部署が自分を必要としてくれているかも分からないままでしたが、とにかく人事部を出たかったのです。

 

では「なぜ人事部が嫌だったか」

これは、当時の人事部のスタッフの考え方や価値観に賛同できなかっただからだと思います。

当時の人事部は、社員へのサービス部門という認識を持っておらず、社員を管理する部門という認識が蔓延っていたことがたまらなく嫌でした。  

 

「ならば自分からその価値観を変えるべく取り組んだらいいじゃないか」

と と諭されたこともありましたが、そこまで人事の仕事に対する思い入れもなく、異動を強く要望することとなりました。

 

 

営業部門のスタッフとして

の異動先は、「営業企画部」の販売システム担当というチームでした。

営業部門の拠点整備や組織作りを担う仕事でしたから、物流システムでの経験や、アメリカで学んだことを活かすことが出来る 願ってもない職場を与えて頂きました。

この営業企画部には2年間在籍したのですが、営業担当者の評価制度やインセンティブ(成果報酬制度)の設計も担当したので、これは貴重な経験となりました。

 何より、この2年間で営業部門内にたくさんの人脈が出来たことは後のための大きな財産となりました。

 

 

管理職アセスメントへのチャレンジ  

営業企画部での2年目が終わろうとした年の夏ごろに「管理職アセスメント研修」への参加という思いがけない話が舞い込んできました。

当時、管理職に任用されるためには「アセスメント」という選考試験をパスする必要がありました。

 

アセスメントの流れは次の通りでした。 

1.予備選考

①職能等級がリーダー職(管理職の前段階等級)

②近時の業務成績(評価)が一定以上

この二つの条件を備えた社員を人事部でリストアップし、各所属部門へ推薦依頼を行います。①と②の条件を満たしていても、部門推薦が無ければ次に進めません。
 

2.研修受講

予備選考をパスした社員は、2泊3日の合宿研修にて組織管理・人材育成・労務管理・損益管理などのテーマを学びます。

この研修の際、冒頭あいさつに立った人事部長の挨拶が印象的でした。


「管理職に任用されたからには一所懸命学んで会社のお役に立てるように頑張ります」というような人は管理職に任用しない。」

「すでに管理職として成果を出すことが出来るスキルを備えている人材をこのアセスメントで見極めて任用する。」

 

人事部は嫌いでしたが、この話は「なるほど!」と思いました(笑)
 

3.選考

最終選考は11月に実施されます。

事前の合宿研修で学んだことを演習の中で駆使し、最適な答えを出すことが求められます。

状況設定が書かれた文章を読んで、ある時は最適解を選び、ある時は自分で対策を見出し、解答用紙に書き込まなくてはなりません。

またなぜその答え/結論に至ったのかも明らかにしなければなりません。

後で聞いたところ、かなりの費用をかけて外部のアセッサーを用いた選考方法だったようですが、いい仕組みだったと思います。

 

 

経験が生きた

当時の管理職の最低任用年齢は36歳でしたが、僕はまだ36歳になる手前でした。
また、営業企画部には同じ等級の年上の先輩が5人いたこともあり、僕がアセスメントに行けるのはもう少し先のことだろうと思っていました。
 
ただ、そんな状況下で僕を選んで下さったことはこれ以上ない光栄なことですし、上司から「トップ合格してこい」との一言に発奮したものでした。
 
幸いにも、損益管理は物流部時代に学ぶことが出来ていましたし、労務管理労働組合の役員として法規や就業規則を勉強していました。

組織管理は、当時の担当業務として実務を通じて学んでいましたので、いずれも基本的なことはある程度は理解できていました。
 
最終的には知識だけを競うのではなく、演習を通して応用力を評価されるというものでしたが、幸いにも約束通りにトップ合格を果たすことができました。
 
合格に向けては、自分なりに一所懸命勉強したことは事実ですが、前述の通り、それまでに色々な経験をさせて貰っていたことが功を奏しました。
 
自分一人の力で勝ち取った成果ではないことは確かです。
 
「自分でしっかり学ぶこと」×「経験を積む中で学びを活かすこと」の大切さを実感できた瞬間でした。

 

 

またもや驚きの異動先

さて、無事に管理職アセスメントに合格できたものの、昇格後の所属先はどの部署なのかが気になります。

そのまま営業企画部で職位だけ変更になるということは考えにくいので、地方の支店長なんかがいいな~と勝手に期待をしていましたが、上司から告げられた異動先はなんと
 
「秘書室」でした。
 
ありえない程のミスキャストだと思いました。
 


(つづく)
 
 
最後までお読みいただきありがとうございました。

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